金属の錆止めはいまやエポキシ樹脂が定番です。以前に主流だったシアナミド防錆は含まれている
鉛成分が有害であると同時に、昨今のシリコン塗料への相性が悪いために表舞台から消えました。
そして木部用の下塗り塗料もエポキシ樹脂です。塗料の素地への吸い込みを防ぎ、密着性を与える
ために使用します。いまや塗装工事にエポキシ樹脂は欠かせない存在になりました。錆びていない
から錆止めは塗らなくて構わない、下地が剥がれていないから下塗り塗料は要らない、というのは
密着性という視点ではナンセンスです。仕上げ塗り塗料にエポキシ樹脂ほどの密着性は無いですし、
サンドペーパーで付けた「線」の傷だけより「面」で密着する下地処理を施した方が密着するのは
火を見るより明らかです。「より長持ち」を期待するのでしたら、エポキシ塗料は必須アイテムです。