山本塗装がお客さまから塗り替えのご依頼を受けたときには、まずお見積書を提出します。見積書はお客
さまのご自宅の現在の状態を知るとともに、それに合わせた補修および保護を兼ねた塗装工事を行うため
に掛かる金額を算出したものです。お客さまとしては、提出したお見積書と弊社の所見を以て「全て把握
した」と思われるのは自然です。実際、工事中においては、見積の内容を遵守して適正な施工が行われま
す。
ところで補修が必要な箇所というのは、施工中に初めて発見されることも有り得ます。外科手術でいえば
「開腹してみたら所見より状態が進行していた」というような事でしょうか。これが新築ならば、全ての
箇所は新品なので品質はまず間違いないのですが、我々が相手にするのは一定期間以上屋外環境に晒され
た「古い」住宅です。建物の立地の条件によって、さまざまな劣化や腐食もしくは破損が隠れている場合
があります。擦ったり削ったり。手を付けて初めてそれが露呈することはあるのです。
ここで施工する業者によって対応が分かれます。ひとつは「見なかったことにして予定通り作業を続ける
」業者です。工事業者は目の前の状態を隠し、何事も無かったかのように完了させます。残された問題点
はいつ露呈するか判りません。そしてもうひとつは「お客さまに状況を説明し、補修もしくは交換といっ
た方針を提示して判断を仰ぐ」業者です。問題点は残らずお客さまに伝わり、工事完了時には全ての修繕
が完了しています。山本塗装はもちろん後者です。
現場での判断は、施工業者の姿勢にすべてゆだねられます。見積書だけでは工事内容の全ては表現されて
いません。必ず塗装業者の所見を聞き、どのように工事を進行するのかなど疑問に思うことはすべてクリ
アにしておきましょう。戸建て住宅の塗り替え工事というのは、建築工事のなかでは「小規模」です。建
設業の県知事認定が必要ないので、どんな業者でも開業できる敷居の低い業態です。信頼できる業者はイ
ンターネットだけでなくご近所のナマの声などできる限り広い範囲で情報収集してください。「ここだ!
」と信頼できる業者を探すことが塗り替えリフォームを成功させる第一歩です。