先日お邪魔したお宅様からご質問受けました。
「基礎も塗った方がいいの?
ヒビが出始めたから気になってるんだけど」
建物の土台であるコンクリート基礎は、建物の
加重を均等に地面に伝える大事な所です。
家で一番丈夫そうにみえる基礎ですが
あまり目の行き届かないところ。
はじめに正解を言ってしまうと
基礎を保護することは、とても重要です。
ということで今回は
コンクリート基礎のお手入れについて
フカボリします。
目次
〇コンクリート基礎とは
〇基礎を保護する目的
〇中性化を防ぐには
〇まとめ
〇コンクリート基礎とは。
基礎は崖地に立っている等特殊な状況を除いて
鉄筋コンクリート製であることがほとんど。
コンクリートには防水性がなく、むしろよく
水を吸う物性です。
セメントから出るアルカリで鉄筋の酸化
(サビ)を抑えてその剛性を保っています。
〇基礎を保護する目的
鉄筋コンクリートの表面は空気中の
二酸化炭素を吸って年に0.5~1mm厚ずつ
中性化すると言われてます。計算上は
設置から「60年」で内部の鉄筋に到達し
錆びてふくらんだ末にコンクリートの
割れ、または剛性の低下を引き起こします。
ですので
2代以上に渡って家を維持するには
基礎を保護することは、とても重要なのです。
〇中性化を防ぐには
・塗装(外壁と同仕様)
塗装工事といっしょに施工しておけば
見た目も新築のように保つ事が出来ます。
あまり放っておくと
剥がれるので管理は必要です。
・透湿系塗料防水剤
外からの水の浸透を防止する薬剤です。
耐候性こそ塗料には劣りますが
表面に塗膜を作らないので
コンクリートのままの質感に仕上がります。
塗膜を作らないので
放っておいても剥がれが発生しません。
〇まとめ
排気ガスにCO2、塩害に酸性雨。家の
建っている場所で劣化の具合はさまざまです。
汚れてきたらお手入れの時期と考えて
差し支えないと思いますので
ぜひお声がけ頂ければと思います。